採用面接で、社長は自らのビジョンを語れ
2018.7.1
最近は、経営計画書を作成する中小企業も少しずつですが増えてきています。
この経営計画書を従業員の採用面接において活用することも一つの方法です。
社長専門コンサルタントと呼ばれた一倉定(いちくらさだむ)氏が、その著書で採用面接について記した部分があります。
(『一倉定の社長学全集』日本経営合理化協会)
入社試験、そして面接、あれは一体何だろうか
「相手の立場などまったく考えずに、一方的にあれこれ聞いて、一体どうしようというのか。応募者といっても、人間なのだ。応募者の心などまったく読めずに、何が試験なのか。聞いてあきれる。」
五十川将史(いかがわまさし)氏の書籍「ハローワーク採用の絶対法則」にも触れられている「求職者目線」という視点が、面接においても欠けていることが往々にしてあることを物語っています。
求職者の関心に応えることこそ最も大切
求職者にとって、「当然のこととして、『応募する会社はどんな会社なのだろうか』こそが最大の関心事である。」と言っています。
自分が働きたい職場を見つけるために真剣に応募してくる方に対して、会社側の一方的な質問だけでは、求職者の最大の関心事を解消することはできません。
応募者から、あなたが試験されていることを忘れないように
「当然のこととして、社長が応募者全員に対して、自らの信条、経営の基本方針、我社の現状と将来へのビジョンを分かりやすく語れ。その証拠の“経営計画書”を見せる。」
社長をはじめ全員が経営計画書に基づいて働いていることを伝え、その表れの一つとして事務所、工場、トイレなどを見ていただく。それらをよく見て、自身でよく考えて、入社したいかどうかを決めてもらう。会社が採用を決めるのではく、求職者が会社を決めるとしています。
もちろん、求職者が希望すれば全員が就職できるという意味ではありません。求職者にとって本当に働きたい会社なのかを見極めてもらうということだと思います。そうすることで、入社後に「自分の思っていた会社とは違った」というミスマッチが起こる可能性は少なくなるでしょう。
会社説明会のない会社であれば、面接の際に社長がビジョンを語り、経営計画書について説明すれば良いと考えます。
(求人票も有効に活用します。2018年6月「ハローワークでの採用」を参照下さい。)
お客様だけでなく、求職者にとっても「選ばれる会社」でなくてはいけないようです。
ただでさえ最近は人手不足が叫ばれています。
会社の最高責任者である社長は、経営理念、会社・従業員の未来像、基本方針などを、その頭の中だけにおいて日頃話すのでなく、経営計画書としてまとめ、経営計画発表会を通じて、全社員と共有していくことが有効です。なぜなら、社員にとって最も気になる将来に関する不安事が解消し、働く意欲が出てくることが本当に良くあるからです。
その経営計画書を、採用時に活用することもまた効果があると思います。
このホームページの中に、『黒字倒産!どんぶり勘定のコワ~い話』という動画がありますので、ご覧ください!
⇒ 動画『黒字倒産!どんぶり勘定のコワ~い話』
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